甲状腺手術を終えて なんで?!99%問題無いって言ってましたよね?

甲状腺の手術する事は、前に投稿しましたが、手術した時のことを少しお話しさせて下さい。命に関わる病気ではないと甘く考えていた私に、全てにおいて考えが甘いのだと思い知る出来事になりました。

前半の十日間は尿検査などと、ヨウ素を体から出す(ヨウ素制限)期間として過ごしました。普段あまり意識していないヨウ素ですが、海藻類や魚介類に含まれているとの事で、薬や加工品にも入っている物もあるそうです。ジュースも飲めませんでした。そこは仕方がないですね。

何故ヨウ素を抜くのか。甲状腺には甲状腺ホルモンを作るためにヨウ素を積極的に取り込む性質があります。その性質を利用して、甲状腺をヨウ素に飢えた状態にしておき、「放射性ヨウ素」をしっかり取り込ませるためです。甲状腺にどれだけ「放射性ヨウ素」が集まるのか「甲状腺シンチグラフィー」や「甲状腺ヨウ素摂取率測定」などの検査で調べるのだそうです。甲状腺ヨウ素摂取率測定は、甲状腺がヨウ素を取り込んでホルモンを作る能力(正常か亢進か低下か)を測り、甲状腺シンチグラフィは、主に甲状腺の画像(大きさや位置、形状)などを調べる為のようです。パプちゃんに教えてもらいました。

ドキドキする手術の日。私はその日3番目の患者で、13時から手術室に入りました。病院の配慮で希望の音楽を流してくれるとの事で、Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」を聴きながら全身麻酔。手術の事は全くわからないまま、看護師さんの声で目が覚めました。6時間後にはトイレに起きても良いと言われ、「ならば」と思いポータブルトイレに行くことに。ここまでは良かったのです。手術が終わった安心感でぼーとしていた。ただ、なんとなく首の所に刺さっているドレーン(管)に違和感を覚えました。「あっ血が出てる」と看護師さん「動いたからかな大丈夫でしょう」と私。「ドレーンのところからシューシューいってる」と焦る看護師さんに、なんの根拠も無いのに私は「大丈夫、大丈夫」と言ってベッドに横になりました。大丈夫じゃなかった。甘かったのです。横になってすぐ首の周りが腫れていくのが分かる。どんどん首の後ろが腫れて枕で押して痛い。「先生を呼びます」と看護師さんは出て行った。どんどん腫れてきて頭は痛いし吐き気はするし、頭では「大丈夫」と思っていても体が震え始めた。寒い。先生99%問題ないって言ったよね?1%を引き当てちゃったの…?!

担当の先生だけが来るのかと思っていたら、担当では無い先生が入れ替わり立ち替わり私の様子を見て「ほんとやなぁ」「止血せんとなぁ」「どうするかなぁ」と話している。そして夜勤の看護師さん達も次々と様子を見にくる。しばらくして、やっと担当の先生登場。止血することになりほっとしていたのも束の間、なぜか先生は看護師さんたちを集めて「止血のレクチャー」を始めました。思わず「えっ今?」って笑ってしまった。でも先生は真剣で「これを覚えてもらわんと」とおしゃっていました。本当に術後に出血が起きるケースは珍しいのだと実感。情けない気持ちになり、「トイレに行って動いたのが悪かったのか」と、心の中で反省する。鎖骨の上あたりにに金属のような物を当られ、テーピングで脇の下から肩にかけてぐるぐる巻きにされ、顎を下げたら金属が喉を押して呼吸が苦しくなる状態のまま朝を待つことに。先生が来るまで身動き取れず、うとうとして顎が下がると苦しくて目を覚ますを繰り返し、ひたすら耐える。これほど夜の長さを感じた事はありません。まさかこうなるとは思ってなかった。想像もしてなかった。さすがにキツかったです。ようやく朝になり先生が来て、再手術する事になりました。まさかまさかの連続で、首は腫れ上がり、内出血は首から胸、お腹の半分までむらさき色になる。いつも大丈夫って楽観視してしまう私ですが、ちょっと参ってしまいました。

再手術を終えて、入院が1週間伸びることが決まり、退院してすぐに仕事に戻るつもりでいたのが、それも延期に。自分の体をしっかり労わる事に専念させてもらうと決めました。入院している間、仲良くしてくれた方々には感謝しています。寂しさを感じずに過ごすことが出来たのは皆さんのおかげです。また症状によって早く退院できる方もいれば、他に病気が見つかって悩んでいる方もいて考えさせられる事もありましたが、それでもここは比較的明るい雰囲気だったことに救われました。お盆の間は病院から花火を見ることができたし、今までこんなにゆっくり過ごしたのは初めてです。でももう十分かな(笑)健康で働ける事へのありがたみや私の帰りを待っていてくれる場所があることへの感謝を深く実感する経験となりました。

健康だと自負していた私が早めに病気と向き合うことが出来た事にも感謝です。手術をしてくださった病院の先生方、私が震えが止まらなかったとき、手を握って「大丈夫、そばにいますからね。」と言ってくれた看護師さん。本当に救われました。ありがとうございました。そして私がいない間、家事や食事を頑張ってくれた夫と息子にもありがとうを伝えます。ただ、家に帰った時、普段何もしない男二人が21日間、家の中がどうなっていたかは、ご想像にお任せします。(笑)

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